2軸クロール ハイエルボー 水泳ベストタイム更新プログラム 藤森善弘

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2軸クロールのハイエルボー

クロールの腕の動きで注目したいのは肘の曲がり方。ストレートアームが良いという人もいますが、2軸クロールなら自然にハイエルボーになります。

 

ハイエルボー

 

そして、プルはキャッチした水を、体の前へ引き寄せる感覚の動きになり、懸垂で体を鉄棒に近づけるような動きといったらいいでしょうか。

 

 

具体的には、肘を支点にして腕を曲げながら、手が体の中心を通るようにして、水を後ろに掻いていきます。
この時に支点となる肘がたえず手より高い位置にあるようにしますが、これをハイエルボーと言います。

 

 

手が胸の下を通るあたりでは、正面から見ると、肘は90度近くまで曲がります。
そして、キャッチから肘を高い位置に維持したまま、後ろに向けた手のひらを胸の前まで引き寄せてくる動きが、スピードを加速させる第一段階です。

 

 

水中の浅いところで水をとらえることが出来る2軸クロールでは、体から近い位置で水を押すことが出来るので、より体幹の力を使えます。
また、この時のポイントになるのは、水を手のひらで引き寄せながら手首の角度を変えながら指先を常に下に向けておくことです。

 

 

肘から手首までの前腕と手のひらまでを1枚の板のようにして水を後ろに掻いていくプッシュオフに繋げていくことで、おのずとハイエルボーの状態が2軸クロールなら作れます。

 

 

ですが、従来の1軸クロールでは、ローリングしますから水をとらえる位置が深くなるので、このようなハイエルボーを自然に作ることはできません。
肘を上げようとすると、水を抱え込んでしまうような感じになり、それだけ2軸クロールの手の軌道にに比べてロスが大きくなります。

 

 

一方、2軸クロールではキャッチで動作で水をとらえてから、体の近くで長い距離水を押すことが出来ます。
そして、ハイエルボーからプッシュオフの間に体を進めながら、軸を反対側に替えて行きます。
体重を乗せ替えてから、プッシュオフにかけてさらにスピードを加速させていきます。これが2軸クロールの加速の第二段階です。

 

 

いずれにしても2軸泳法なら、肘を更に動かして無理にハイエルボーを作ることをしなくても、引いてあげるだけでおのずとその状態になりますから、楽に速い効率の良い泳ぎができ、しかも怪我をしにくくすることにも繋がるのが良い点です。

 

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